若ハゲは治らない?若ハゲの原因と対策について
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このコラムのポイント
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若ハゲの原因はAGAか生活習慣・ストレスの主に2つ
適切な治療を行えば改善が見込める
若ハゲは進行性のことが多いので、悩んだらすぐにクリニックに相談するのがおすすめ
若ハゲが辛い・・・若ハゲは治らないの?
「まだ若いのにハゲてきている」
「同年代でハゲているのは自分だけで恥ずかしい」
このようにお悩みの男性は意外と多くいらっしゃいます。
薄毛は50代や60代だけの悩みではなく、実は10代や20代でも起こり得るのです。
若くしてハゲると、他人の目が気になり、治らないかもしれないと悲観的な気持ちになるでしょう。
しかし、若ハゲは治らない症状ではないのです。
このコラムでは、若ハゲの原因や対処法について詳しく解説していきます。
若ハゲになる2つの原因
若ハゲになる原因は主に2つです。
・AGA(男性型脱毛症)
・生活習慣・ストレス
まずは、なぜ若ハゲになるのかみていきましょう。
AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)は、日本人男性の3人に1人が発症すると言われている薄毛です。善玉男性ホルモン「テストステロン」が、悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変換され、髪の毛の成長を阻むことで起こります。AGAは40代や50代の男性だけでなく、早い方では10代から発症する可能性もあるのです。また、AGAは進行性の脱毛症のため、放置していると症状がどんどん悪化してしまいます。
生活習慣・ストレス
偏った食事や不十分な睡眠時間など、生活習慣の乱れによって髪の毛に十分な栄養が届かなくなり、若ハゲになってしまう可能性があります。また、ストレスが溜まりすぎると、自律神経やホルモンバランスが乱れ、毛乳頭や毛母細胞の機能が低下する原因になるのです。毛乳頭や毛母細胞は髪の毛が作られる根源となる部分のため、ストレスによって機能が低下すると薄毛に繋がってしまいます。
若ハゲの特徴と10代・20代でも起こる理由
次に、若ハゲの特徴となぜ10代や20代でも起こるのかをみていきましょう。
若ハゲの4つの特徴
・前髪の生え際のM字部分が後退してきた
・つむじ・頭頂部が薄くなってきた
・抜け毛が増えてきた
・髪型が決まらない
若ハゲには、上記のような4つの特徴があります。
抜け毛が増えたと思っていたら、前髪のM字部分や頭頂部周辺が薄くなり始め、朝のヘアセットが思うように決まらなくなったという方が多いです。
若ハゲの症状は放っておいても良くなることはほとんどなく、どんどん悪化していきます。そのため、これらの症状が現れ始めたら早めに対策することが重要です。
10代・20代で若ハゲが増えている理由
・生活習慣
・ストレス
若ハゲの原因でもお伝えしたよう、生活習慣の乱れやストレスは薄毛に繋がってしまいます。特に最近の若い人たちは、脂っこく栄養の偏ったジャンクフードを食べる機会が多かったり、仕事や人間関係でストレスが溜まっていたりと、乱れた生活習慣、過度なストレスにさらされている人が多いです。現代はストレス社会と言われており、それに伴って若ハゲになる人が増えていると考えられています。
若ハゲを改善する方法〜まずはクリニックへ〜
若ハゲは多くの場合進行性です。そのため、悩み始めたらすぐにクリニックに行く必要があります。若ハゲは適切な治療によって改善が見込まれるため、まずは専門の医師に相談してみましょう。
病院でAGA治療薬を処方してもらいましょう
若ハゲの原因のほとんどがAGA(男性型脱毛症)です。AGAと診断されたら、飲み薬や塗り薬で治療を開始しましょう。AGAの飲み薬は、髪の毛の成長を阻害する「ジヒドロテストステロン」が生成されるのを防ぎます。また、塗り薬は髪の毛の成長を促進させます。これらの薬を継続して使用することで、AGAの改善が期待できます。
自分でできる薄毛ケアも忘れずに行いましょう
AGA治療薬を使用するだけでなく、ご自宅でのセルフケアも欠かさず行いましょう。いくら薬を飲んでいても、頭皮が脂ぎっていたり、不健康な食生活を続けていたりすると、健やかな毛髪の成長には繋がりません。セルフケアも行いながら、AGA治療を続けるようにしましょう。
自宅でできる若ハゲ対策
自宅でできる簡単な若ハゲ対策をお伝えします。ぜひ今日から取り入れてください。
生活習慣・食生活の改善
若ハゲを改善するためには、まずはご自身の生活習慣や食生活を見直すようにしてください。まずは、睡眠時間や食事の内容に気をつけましょう。
<睡眠のポイント>
・6〜7時間の睡眠時間を確保する
・22時〜翌2時には成長ホルモンが分泌されるため、22時までに就寝する
これら2つのポイントを抑えましょう。また、上質な睡眠のために湯船につかってリラックスしたり、寝る前のスマホを控えたりするのもおすすめです。
<食事のポイント〜摂りたい栄養素〜>
・タンパク質(肉、卵、納豆など)
・亜鉛(赤身肉、牡蠣、わかめなど)
・ビタミン類(レバー、ナッツ、野菜など)
これらは髪の毛の成長に欠かせない栄養素です。毎日の食事に積極的に取り入れましょう。また、毎食栄養バランスの取れた食事を作るのは難しいため、サプリメントやプロテインなどで補うのもおすすめです。
ストレス発散
ストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、ヘアサイクルが乱れて若ハゲを引き起こす原因になります。若ハゲを改善するためには、ストレスを溜め込まず上手に発散することが大切です。
・おいしいものを食べる
・買い物をする
・スポーツをする
など、手軽に取り入れられる方法でストレスを発散しましょう。もちろん旅行や新しい趣味を作るのもおすすめです。自分にあった方法でリラックスできる時間を確保してください。
正しいシャンプー
頭皮の状態を健やかに保つことも、若ハゲを予防するためには重要です。
正しいシャンプー方法をみにつけましょう。
①髪のもつれをとる
両手で頭皮を包み込むようにし、頭皮全体を1〜3分ほどマッサージします。その後、手ぐしかブラシで髪の毛のもつれをほぐします。
→濡らす前にほぐす理由
髪の毛は濡れると絡まりやすくなるため、シャンプー前にほぐしておきます。また、ホコリや古い角質を浮かせる効果もあるため、シャンプー時に汚れを落としやすくする効果もあります。

②お湯で頭皮を軽く洗う
髪の毛と頭皮をしっかりと濡らし、お湯で頭皮を軽く洗います。
→ぬらし・すすぎ残しを防ぐ「ため洗い」
ため洗いは、シャワーを頭皮にあて、手のひらにたまったお湯で頭皮を浸すことです。シャンプー前やすすぎ時にため洗いをすることで、ぬらし残しやすすぎ残しを防げます。

③手のひらでシャンプーをよく泡立て、髪を包み込むように洗う
シャンプーを1〜2プッシュ手のひらにとり泡立てます。先に泡立てるのは、頭皮に直接シャンプーをつけてゴシゴシすると、余計な摩擦が生じたり、シャンプー液にムラができたりするためです。洗い残しができたり、必要以上の洗浄力で頭皮にダメージを与えたりする可能性があるため、必ずシャンプーは泡立ててから髪の毛につけてください。
なお、シャンプーは2回行います。1回目は髪の毛を中心に洗うようにしてください。

→洗う順番のポイント
a.えりあし→ b.後頭部→ c.側頭部→ d.頭頂部→ e.前頭部→ f.生え際
マッサージをするように、頭の後ろ側からおでこに向かうように洗ってください。こすらずに地肌が動く程度の力で洗うのがポイントです。

④毛の流れに逆らうようにすすぐ
シャワーは髪の毛の流れに逆らうよう、下から上に向けて流してください。すすぎ残しがないよう、念入りに流すのが重要です。

⑤2回目は頭皮をマッサージ洗い
もう一度シャンプーをします。2回目は頭皮を洗うことを意識しましょう。

→爪を立てない
シャンプーをする際は、親指以外の4本の指を使います。指の腹を頭皮にあて、こすらずに指圧しながら上下に動かしてください。爪を立てると頭皮を傷つける可能性があるため、指の腹を使うようにしましょう。

⑥時間をかけて丁寧にすすぐ
頭皮の下から上へ、髪の根元に指を入れて毛流れに逆らうように流していきます。シャンプーが頭皮に残らないようしっかりとすすぎましょう。
→上から流すだけでは不十分!
上から流すだけだと、髪の表面の泡は流れますが、頭皮までお湯が届きません。髪と頭皮を指で広げながら、手のひらにお湯をためるようにしてしっかりとすすいでください。

頭皮マッサージ
洗髪後はリラックスしながら頭皮マッサージをしてください。ミノキシジル(塗り薬)を塗布してからマッサージすることで、より高い発毛効果が期待されます。
タオルドライ後、ミノキシジルを塗布してください。ミノキシジルは頭皮が若干湿っているほうが浸透しやすいため、ドライヤーはせずにマッサージを開始しましょう。

両耳の一番高いところを結んだ線と、鼻から後頭部中央を結んだ線が交わる部分が「百会」です。両手の中指を重ねて3回じんわりと押しましょう。

「百会」から指2本分離れた前後左右にあるツボ「四神聡」4箇所を、中指で3回じんわりと押しましょう。

耳を前に折り曲げたときに耳の上の角が頭に当たる部分を「角孫」と言います。角孫に親指を置きましょう。

親指を「角孫」に置いたまま、4本の指で上から順番に4箇所押しましょう。

先ほどと同じ箇所を、上から順番に指を回しながらマッサージしましょう。

親指を「角孫」に置いたまま、4本の指で前髪の生え際の中央から耳側に向かって押しましょう。

先ほどと同じ箇所を、指を回しながらマッサージしましょう。

5本の指を大きく回しながら、頭全体をマッサージしましょう。

親指と3本の指で、シュッシュと頭皮全体をリズミカルに掴んではじきましょう。

両手のひらで側頭部を包み込むようにハンドプレスしましょう。

両手のひらで生え際や頭頂部を包み込むようにハンドプレスしましょう。

育毛剤の使用
育毛剤は市販でも購入できるため、毎日の生活に取り入れてみるのもおすすめです。発毛効果が期待できるミノキシジルはクリニックでも処方されますが、ドラッグストアでも購入できます。ただし、市販のミノキシジルはクリニックのものよりも濃度が低いため、若ハゲをしっかりと治療していきたい方は、クリニックでご自身にあった濃度のミノキシジルを処方してもらいましょう。
若ハゲに関するよくある質問
若ハゲにずっと悩んでいます。若ハゲは治るのでしょうか?
AGA(男性型脱毛症)が原因で若ハゲになっている場合、治療することが可能です。AGAは進行性のため、髪の毛が薄くなり始めたら早めに当クリニックまでご相談ください。
何歳から若ハゲと呼びますか?
若ハゲは、20〜30代の比較的若い年齢層の方を指すことが多いです。ただし、10代でもハゲてしまう方はいらっしゃいます。
高校生でも若ハゲになりますか?どのような若ハゲ対策がありますか?
高校生になると生活習慣がガラリと変わり、それが原因で若ハゲになることがあります。新しい環境に馴染めなかったり、スマホで夜遅くまで友達と連絡をとったりと、髪の毛にとって悪影響な生活を続けることで、若ハゲになってしまうのです。高校生で薄毛が気になり始めたら、まずは生活習慣を見直してみましょう。