牽引(けんいん)性脱毛症の原因と対策
クリニックでの治療について医師が解説

牽引(けんいん)性脱毛症の原因と対策

いくつかある女性の薄毛、脱毛症の中で、牽引(けんいん)性脱毛症性脱毛症をご存知でしょうか?他の脱毛症とは異なる物理的な刺激によって生じる脱毛症です。牽引(けんいん)性脱毛症についてお悩みをお持ちの方へ、原因や対策や治療についてクリニック医師監修のもと解説いたします。

牽引(けんいん)性脱毛症の基礎知識

牽引性脱毛症は、まるで髪が悲鳴を上げているかのように、特定の髪型によって頭皮がダメージを受け、発症する脱毛症です。ポニーテールや同じ方向に髪を引っ張る髪型を毎日続けることで、その部分の頭皮に負担がかかり、髪が抜けやすくなってしまうのです。特に、職業上同じ髪型を続けなければならない方は注意が必要です。休憩中は髪をほどいて頭皮を休ませたり、休日は髪を下ろして別の髪型を楽しんだりするなど、頭皮への負担を軽減する工夫が必要です。

牽引(けんいん)性脱毛症とは?

牽引性脱毛症に悩む女性

牽引(けんいん)性脱毛症の原因

単に髪が物理的に引っ張られることに付け加えて、継続した牽引(けんいん)によって頭皮へのダメージが蓄積し、血行不良を引き起こすことも原因となります。血行不良になると、髪に必要な栄養が十分に届かなくなり、髪が細く弱くなり、抜けやすくなってしまいます。牽引性脱毛症は、FAGAやびまん性脱毛症などホルモンに起因した脱毛症ではないため、放置しても進行する脱毛症ではありません。しかし、髪や頭皮への負担が改善されない限り、抜け毛は増え続ける一方です。そのため、早期に対策を講じることが重要です。

ヘアスタイルをポニーテールにしている

ヘアースタイルがポニーテールの女性

馬のしっぽのように髪を後ろで束ねるヘアスタイルで、多くの女性が経験したことのある人気のヘアスタイルです。女性的で魅力を引き立ててくれる髪型ですが、髪にとって大きな負担となってしまいます。特に、ゴム紐で強く結び、長時間ポニーテールを続けることは、常に髪を引っ張られている状態になり、その結果、頭皮の血行が悪くなり、髪に必要な栄養が行き届かなくなり、抜け毛が増加します。

ヘアーエクステンションを使用している

ヘアーエクステンションを使用している女性

ヘアーエクステンション(エクステ)は、手軽に髪を長くしたり、おしゃれなアクセントを加えたりできる便利なアイテムですが、髪には負担がかかっています。付け毛と地毛を三つ編みにし編み込むため、髪や頭皮に想像以上の負荷がかかります。付け毛を編み込んでいる部分は、汚れが溜まりやすく、頭皮の環境が悪化し、フケや皮脂や汚れが溜まった状態が続くと、炎症やかゆみといったトラブルにつながります。

ヘアアイロンを使用している

ヘアアイロンを使用している女性

カールを作る際に髪を挟み、引っ張りながら巻き付ける動作は、髪に強い牽引力を加えます。これは髪の毛根にダメージを与え、牽引性脱毛症を引き起こす原因となります。また、ヘアアイロンの熱も、髪にとっては大敵で、高温の熱は、髪のタンパク質を破壊し、乾燥やパサつき、切れ毛の原因となります。

牽引(けんいん)性脱毛症の症状

抜けた髪の毛根に白いまたは乳白色の付着物が見られたり、毛根の先がヒゲのように変形していたりする場合は、牽引性脱毛症の可能性が高いと考えられます。
毛根についている白い付着物は、「毛包」と呼ばれる組織で、髪を守る役割を担っています。通常、自然に抜け落ちた髪には毛包は付着していません。しかし、髪が無理に引っ張られると、毛包ごと抜け落ちてしまうことがあるのです。
髪が引っ張られることで、毛根の先が変形し、ヒゲのようなものが付着することもあります。これは、まるで根っこから引き抜かれた草花のように、毛根がダメージを受けて変形してしまった状態です。

牽引(けんいん)性脱毛症の治療について

牽引性脱毛症は、頭部への負荷によって生じる薄毛の症状です。改善は日々の生活習慣の見直しから始まります。髪と頭皮への負担を減らすことが、改善への第一歩です。牽引(けんいん)性脱毛症の心配や不安がある場合は、クリニックで診察を受けることをおすすめします。クレアージュでは頭皮トラブルに関する無料カウンセリングも行っていますので、お気軽にご連絡ください。

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牽引(けんいん)性脱毛症の対策/セルフケア

ポニーテールやエクステンションを利用した髪型によって頭皮に過度の負担がかかります。そのため、髪を引っ張る行為をやめ、頭皮への負担を軽減することが重要です。

毎日髪型を変えることを
心がけましょう

同じ髪型を続けると、特定の部位に負担が集中し、脱毛を悪化させる可能性があります。気分転換にもなり、ストレス軽減にもつながります。

髪と頭皮を休ませる時間を作る

帰宅後はポニーテールをほどいたり、ヘアアイロンの使用を控えたりするなど、髪と頭皮への負担を軽減する工夫をしましょう。

髪に負担の少ない髪型に
変えてみる

普段からパーマスタイルやポニーテールが多い方は、たまにはストレートヘアにするなど、髪型に変化をつけるのも良いでしょう。

牽引(けんいん)性脱毛症が改善しない場合や、抜け毛の悪化が気になる場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。無料カウンセリングを実施しておりますのでお悩みの方はぜひご利用ください。

牽引(けんいん)性脱毛症でお悩みの女性へ

医師に相談している女性

女性にとって髪の毛は美しさを保つために大きな部分を占めます。そのため、薄毛に悩まされて、ご自分の髪にコンプレックスを抱えてしまう日々はとてもストレスになってしまいますし、自信を失ってしまうことも多いと思います。

ご自身で悩むよりも現状を正確に把握する意味、あるいは治療する必要があれば治療する。前向きにどんなことができるか知る意味でも気軽にクリニックへご来院ください。無料でのご相談も受け付けております。

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