女性のミノキシジル服用時の効果と
副作用について
医師が解説

ミノキシジル処方時の診察風景

医師の診断のもとミノキシジルを女性が使用、服用することで薄毛改善の効果が期待できます。しかし、効果が期待できる一方で、ミノキシジルの使用・服用には副作用のリスクも伴います。初期脱毛や多毛症といった副作用が報告されており、見た目の変化は女性にとって特に気になる点かと思います。使用の前にミノキシジルの効果や副作用をあらかじめ把握し不安な場合はクリニックで医師に相談しましょう。

ミノキシジルとは

ミノキシジルは、血管拡張効果があるためもともと高血圧の薬として開発された薬でした。しかし、副作用として多毛が認められたことから、薄毛治療の薬剤として研究が進められ、現在では薄毛の治療薬として一般的に用いられています。外用薬に関しては市販でも販売されており、容易に購入することが可能です。作用として、ミノキシジルは毛細血管を広げて血流を促進するだけでなく、毛乳頭細胞に直接働きかけ、毛乳頭細胞から発毛因子を増やしたり、毛乳頭細胞自体を増殖させたりする働きがあるといわれており、髪の成長に必要な栄養が身体にいきとどきます。こうした作用を持ったミノキシジルは発毛を促進する成分として薄毛症状が現れた方の治療に用いられています。

ミノキシジル女性使用の種類

ミノキシジルには内服薬と外用薬があり、それぞれ効果や副作用が異なります。内服薬は全身に作用するため、より高い効果が期待できる反面、副作用のリスクも高まります。外用薬は頭皮に直接塗布するため、副作用のリスクは低いですが、効果も内服薬に比べると穏やかです。

2025年時点でミノキシジル内服薬は、日本国内未承認医薬品です。皮膚科では内服のミノキシジルが処方できないのはこれに起因しています。クレアージュでは、所属する医師の判断の元、個人輸入手続きを行い安全を考慮したうえでお薬を処方しています。なお、ミノキシジル外用薬は日本国内で承認されている医薬品です。

立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)

ミノキシジル(外用薬)添付文書

女性型脱毛症診療ガイドライン

ミノキシジル女性使用の効果

ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張し血行を促進します。また、毛乳頭細胞に直接働きかけ、発毛因子を増やし細胞自体も活性化させます。髪の成長に必要な栄養素を毛母細胞へと届け発毛を促します。日本皮膚科学会のガイドラインでも、ミノキシジルの外用薬は「発毛効果に関して、高い水準の根拠がある」と評価を受けており、女性の薄毛にも高い効果が期待できます。

ミノキシジルの作用 ミノキシジルの作用

ミノキシジルは継続して服用することで薄毛症状の改善効果が現れます。治療開始後すぐに目に見えた効果が出ず、服用を途中でやめてしまう人もいらっしゃいます。しかし、事実、7割から8割の方が効果を実感している方が多いため、 ご自身の判断で治療を中断せず、忍耐強く服用を続けましょう。

女性専用クリニック
「クレアージュ」の
ミノキシジル

クレアージュは「院内調剤」し、
患者様に合わせたミノキシジルを処方しています。

クリニックで処方しているミノキシジルは、さまざまなバックグランドを持った患者さまに対応するため外用薬は6%から14%、内服では.5mgから8mgまで幅広くご用意しています。ミノキシジル外用薬は低濃度のものであれば市販でも購入することができますが、市販薬とクリニックの薬剤が異なる点として、ミノキシジルの成分量の幅が広い点があげられます。

クレアージュのミノキシジル外用薬について

クレアージュのミノキシジル外用薬

クリニックで処方しているミノキシジルは、濃度に幅があるだけではなくて、頭皮への浸透率が高く、低刺激で頭皮に優しい点が特徴です。頭皮に刺激を感じることなくそれでいて、少量でたくさんお薬が頭皮に浸透していきます。ミノキシジル外用薬は少量の内服と同等の効果が出るように設計されています。

こんな方におすすめ

若い方や薄毛の症状がまだ初期段階の方は、外用薬のみの治療をおすすめすることがあります。その他、身体に重大な疾患をお持ちで、副作用のリスクが高く、服用が難しい場合は外用薬で薄毛症状を安定させるようにしています。

ミノキシジル(女性用)外用薬の効果

外用薬と内服薬は併用して処方することが多いですが、外用薬のみの治療でも治療の開始から7か月経過で約7割の患者さまに一定の効果が現れています。
※効果に個人差があります。

ミノキシジル外用薬の
治療症例

40代女性のミノキシジル外用治療症例

年齢:40代 | 薄毛症状:全体

治療内容:内服薬+外用薬治療

治療価格:33,000円(税込)

起こる可能性のある副作用:
瘙痒、紅斑など

※これらの副作用が実際に起こったわけではありません

ミノキシジル(女性用)外用薬の使い方

ミノキシジル外用薬は、1日2回、罹患部位へ塗布します。塗布のタイミングは朝晩を推奨しています。特に夜間は、入浴後の血行が促進され頭皮も清潔な状態のため、塗布するには最適と考えられています。また、頭皮マッサージを併用することで血流を促すと、ただ塗布するより発毛効果が期待できます。

クレアージュのミノキシジル内服薬について

ミノキシジル外用薬

クレアージュでは院内でお薬を製剤しています。ミノキシジルの含有量を0.5mgから8mgまでに分けて製剤しており、濃度を調整することが可能です。ミノキシジル内服薬は基本的に外用薬と合わせて処方します。患者さまの病歴やライフイベントなどお聞きして治療内容を決めていきますが、副作用のリスク回避のため、低用量から治療をはじめ、発毛効果と副作用の状況をみながら、少しづつミノキシジルの濃度を上げて処方していきます。

こんな方におすすめ

身体が健康な状態で他のお薬などを服用していない方。薄毛の症状が進行しており、早期の治療が必要な方。

女性のミノキシジル内服薬の効果

外用と内服薬は併用して処方することが多いですが、内服薬のみでも治療の開始から6か月経過で約8割の患者さまに一定の効果が現れています。
※効果に個人差があります。

女性のミノキシジル内服薬
治療症例

20代女性のミノキシジル外用治療症例

年齢:20代 | 薄毛症状:頭頂部

治療内容:内服薬+外用薬治療

治療価格:33,000円(税込)

起こる可能性のある副作用:
瘙痒、紅斑など

※これらの副作用が実際に起こったわけではありません

女性のミノキシジル内服の容量・用法

  • ・1日1錠
  • ・水またはぬるま湯で服用
  • ・服用時刻を定める
  • ・薄毛の進行度や健康状態によって用法・用量が異なる

血中のミノキシジル濃度を保つために、飲む時間は決めておきましょう。服用はご自分で判断せず、必ず医師の診察を受診してください。

女性専用薄毛治療のクリニック「クレアージュ」のご紹介

女性にとって薄毛はとてもセンシティブなことです。治療していることを人に知られたくないですし、クリニックへ通院するのは抵抗を感じる方が多いと思います。しかし、カウンセリングや診察を受けることで、薄毛の症状を受け止め、必要な治療を受けることで改善が見込めるケースも多々ございます。ぜひ気軽にクレアージュまでご相談ください。無料相談も受け付けております。

30秒でわかる!クレアージュの紹介動画

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルを含んだ薬剤には発毛効果が期待される一方で、初期脱毛、多毛症、動悸・息切れ、頭痛やめまい、手足、顔のむくみ、肝機能障害、心疾患などいくつかの副作用が報告されています。副作用について詳しく解説していきます。

ミノキシジル外用薬の副作用

服用初期の脱毛

ミノキシジルの使用開始後、一時的に抜け毛が増加する現象です。これは、ヘアサイクルが正常化する過程で起こるもので、通常は数週間から数ヶ月で落ち着きます。しかし、急に抜け毛が増えるとことで不安になる方が多くいらっしゃいます。

頭皮のかゆみ・炎症

頭皮のかゆみや炎症は、ミノキシジルに含まれる成分が頭皮に刺激を与えることで起こります。軽度な場合は、使用を続けるうちに慣れることもありますが、症状がひどい場合は、医師に相談しましょう。

ミノキシジル内服薬の副作用

初期脱毛のイメージ

初期脱毛

ミノキシジルの内服を開始すると、外用薬と同様にヘアサイクルが活性化し、休止期の髪が押し出されるように抜け落ちることがあります。一時的に抜け毛が増えるため、不安を感じるかもしれませんが、これはミノキシジルが効き始めた裏付けであり、新しい髪が生えてくる準備段階です。

動悸・息切れのイメージ

動悸・息切れ

ミノキシジルの内服は、血管拡張作用により血圧が変動し、動悸や息切れを引き起こすことがあります。不整脈の可能性もありますので服用後に頭痛やめまいを感じたら、使用をやめ安静にし、速やかに医師に相談してください。特に心臓に疾患を持つ方や、血圧に不安がある方は注意してください。

頭痛やめまいのイメージ

頭痛やめまい

ミノキシジルの服用によって、血管拡張作用により血圧が低下し頭痛やめまいを引き起こすことがあります。血流が変化することで、頭痛やめまいの症状が一時的に現れる場合があるため、もともと低血圧の人や循環器系に疾患のある人は特に注意しましょう。

手足、顔のむくみのイメージ

手足、顔のむくみ

ミノキシジルの服用によって、血管拡張作用が全身に及び、手足や顔にむくみが生じることがあります。これは、血管が広がることで水分が血管外に漏れ出しやすくなるためと考えられています。特に、心臓や腎臓に疾患を持つ方は、むくみが強く現れる可能性があるので注意が必要です。

多毛症のイメージ

多毛症

ミノキシジルの服用時は、血管拡張作用が全身に及ぶため、髪の毛だけでなく、体毛も濃くなる多毛症を引き起こすことがあります。特に、女性の場合、腕や足、顔の産毛、手の甲などの体毛が濃くなりますので、気になる方もいらっしゃるかもしれません。クレアージュでは脱毛サービスをご用意しております。多毛症が気になる方はスタッフまでご相談ください。

肝機能障害のイメージ

肝機能障害

ミノキシジルの内服は、まれに肝機能障害を引き起こす可能性があります。ミノキシジルが代謝される際、肝臓に負担がかかるためです。服用後に倦怠感、食欲不振、黄疸などが現れることがあります。特に、肝臓に疾患を持つ方や、他の薬剤を服用している方は、肝機能障害のリスクが高まる可能性があります。

心疾患のイメージ

心疾患

ミノキシジルの内服は、血管拡張作用により心臓に負担をかける可能性があり、心疾患のリスクを高めます。特に、心臓に基礎疾患を持つ方は、動悸、息切れ、胸痛などの症状が現れることがありますので処方の際に医師にご相談ください。

女性のミノキシジル
服用・使用時の注意点

服用・使用時の注意

副作用以外にもミノキシジル服用時の注意点があります。場合によっては身体に異常をきたすこともありますので、服用を検討している方は充分にご注意ください。

妊娠中・妊活中に
ミノキシジルは服用しない

ミノキシジルは、胎児への影響が完全に解明されていない現状では、安全性を最優先に考え、使用を避けてください。胎児への影響が完全に解明されていないため、妊娠中・妊活中の服用は避けましょう。妊娠中や産後は、ホルモン量が大きく変化し、抜け毛や髪質が変化することがあります。しかし、これは一時的なものであり、出産後、ホルモン分泌量が安定すると回復することがほとんどです。妊娠中の抜け毛・脱毛が目立つ場合は医師に相談しましょう。

市販の男性用ミノキシジル
外用薬は使用しない

ミノキシジルの市販外用薬を選ぶ際、男女で濃度が異なります。男性用は5%程度と高濃度ですが、女性用は1%から2%程度と低濃度に設定されています。これは、女性の頭皮は男性よりも敏感で、高濃度ミノキシジルは炎症やかゆみ、予期せぬ部位の発毛など、副作用リスクを高めるためです。女性の男性用ミノキシジルの使用には高い副作用リスクが伴います。

個人輸入の通販サイトでの
購入は避けましょう

海外の通販サイトで販売されているミノキシジルは、品質管理が不十分な場合があり、偽物や未承認の製品が紛れている可能性も否定できません。これらの製品には、有害な不純物が含まれていたり、有効成分であるミノキシジルの濃度が規定以上に高かったりする危険性があります。

アルコールと同時に
摂取しないようにしましょう

ミノキシジルを使用、服用する際は、アルコールの摂取を控えましょう。アルコールはミノキシジルと同様に血管拡張作用を持ち、血行促進効果が相互作用することで、血圧に予期せぬ影響を与える可能性があることが理由です。特に低血圧やめまい、立ちくらみなどの症状が現れるリスクが高まることが懸念されます。低血圧の方や心血管系に不安を抱える方は、副作用が重篤化する恐れがあります。

医師の指示に従い用法用量を守りましょう

お薬は、医師や薬剤師の指示を守って正しく服用しましょう。症状が改善したからといって、自己判断で服用量を変更したり、中止したりするのは危険です。服用の停止や再開などはなるべく医師との相談のうえ決めるようにしましょう。

女性のミノキシジル使用、
服用についてよくある質問

知人に女性はミノキシジルを使えないと言われました。本当でしょうか?

ミノキシジルには、外用薬と内服薬の2種類があります。外用薬は、女性の薄毛治療にも一般的に使用されます。
一方、内服薬は、外用薬よりも副作用のリスクが高まるため、医師の指示のもとで服用することが安全です。

ミノキシジルの外用薬は何パーセントの濃度がよいでしょうか?

ミノキシジルの外用薬は、副作用リスクを回避するため低量用で治療を開始することが多いです。市販薬では女性の場合1%濃度のものが販売されています。濃度が高いほうが発毛効果が期待できる一方で副作用リスクも高くなります。高濃度のミノキシジル外用薬をお求めの場合はクレアージュまでご相談ください。

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