女性の抜け毛・
脱毛の原因と対策
女性の抜け毛治療について
医師が解説

女性の抜け毛・脱毛の原因と対策

薄毛や抜け毛の原因は同じではなくさまざまな要因が考えられますので、その予防法も一人ひとりにあったものを探していくことが肝心です。ご自身の状況を確認し、抜け毛の対策に取り組んでいきましょう。抜け毛は、年齢や職業に関係なく、女性にとって大きな問題です。髪が抜けて地肌が目立つと、周囲の目が気になったり、鏡を見て落ち込んだり自信を失ってしまう人も少なくありません。女性の抜け毛の原因と対策について解説していきます。

女性の抜け毛の特徴

女性は男性に比べると極端な薄毛になりにくい傾向にあるため、自分は大丈夫だという思い込みをしがちです。しかし近年では、薄毛で悩む女性も増加傾向にあります。(※2)抜け毛が増えていたり少しでも不安な方は、次にあげる特徴がないか確認してみてください。

髪全体のボリュームが減る

髪全体のボリュームが減少している女性

女性の悩みの一つとして「髪のボリュームが減ってきた」という類のものがあります。 タイミングとしては髪を結った時に気付いたというケースが多いようなので、結ぶ時の手の感触や鏡に写った毛量に違和感を覚えたということでしょう。
以前に比べて髪の量が減ったと感じる方は、今後異常脱毛が目立って来る可能性があります。

髪の毛が細くなる

軟毛に悩む女性

髪の毛が全体的に細くなってきたということも悩みの一つです。
毛が細くなってくると髪にハリやコシがなくなってきます。髪の分けめの部分が薄くなってきたり、つむじから地肌が目立ってきたりします。
こういった場合、毎日同じところから分けるのではなく分けめを変えてみることで、ボリュームをだしたり頭皮への負担を軽減できたりもします。
働く女性が増えている昨今、彼女たち自身が気がつかないうちに薄毛が進行している場合もあります。 ひどい抜け毛に悩む前に、まずは原因について向き合ってみましょう。

女性の抜け毛の原因

女性の抜け毛にはさまざまな要因が絡んでおり特定しづらい傾向にありますが、どんなものがあるのか知識として把握しておくことは大切なことです。

加齢によるホルモンの減少

加齢によるホルモンの減少している女性

年を重ねるごとに女性ホルモンの分泌量は減少していきます。髪の成長と女性ホルモンに含まれるエストロゲンには深い関係性があり、不足してしまうと髪が細くなったり抜け落ちてしまいます。

出産によるホルモン量の変化

出産によるホルモン量の変化に悩む女性

妊娠している間に減少していたエストロゲンは、出産を終えると再び元に戻ろうとします。このタイミングで極度にエストロゲンが増加するため、ホルモンバランスが乱れ抜け毛に繋がることがあります。

髪に負担が多いヘアスタイルや誤った頭皮ケア

髪に負担が多い洗髪をしている女性

掻きむしるようなシャンプーの仕方、繰り返しパーマやヘアカラーをしていると、頭皮や毛根をを傷めてしまいます。こういった習慣を続けることで、ヘアサイクルが正常に機能しなくなる可能性もあります。

ストレス

ストレスを感じている女性

ストレスは自律神経やホルモンバランスを崩してしまいます。ストレスが積み重なると、頭皮や毛母細胞への栄養が行き渡らず抜け毛の原因となります。

女性の抜け毛予防対策

女性の抜け毛は、健康的な生活をすることで改善されるケースが多くあります。抜け毛に不安を感じている方は、普段の生活習慣を今一度振り返ってみましょう。

栄養バランスの良い食事

栄養バランスの良い食事

髪の成長には栄養バランスを考えて食事をとることが大切です。
髪はケラチンというタンパク質を主成分としているため、良質なタンパク質を含んだ食事をとらないと、髪の原料が不足してしまいます。
また、ビタミンやミネラルといった成分も髪の成長には 欠かせません。これは髪の新陳代謝を促進したり、頭皮の健康を維持するために必要となります。髪を守るためには、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど栄養バランスの摂れた食事を心がけることが必要です。

髪型やパーマ・カラーを見直す

髪型やパーマ・カラーを見直しを検討する女性

普段から同じ髪型でゴムを結んでいたり、同じ分けめにしている方は毛根にダメージを与えているかもしれません。また、日中外出することの多い方は紫外線が地肌に影響を及ぼします。
ゴムで結っている方は髪を短くしてみたり、分けめを作っている方は分けめを変えることで改善が期待できます。またパーマ液は肌とは逆のアルカリ性で、刺激が強いため頭皮ダメージが大きいといえます。刺激の強い液が毛穴や髪に数日間も残ってしまうため、頭皮環境を悪化させる原因になってしまうのです。抜け毛が気になる方は、一旦パーマは休止するだけでも改善が見られるかもしれません。

飲酒・喫煙を控える

煙草の箱と数本の巻き煙草

タバコは毛細血管を収縮させる作用があります。毛細血管が縮まると血行が悪化し頭皮に栄養が行き渡らなくなってしまいます。
また、大量のお酒もアルコールを分解するのにエネルギーを消費してしまい、発毛に必要なエネルギーが供給されなくなってしまいます。
禁煙をして適度にお酒を飲むことが望ましいといえます。

しっかりと睡眠をとる

睡眠をとっている女性

髪の毛は就寝中、皮膚に十分な血液が流れることにより成長します。
昼にうけた髪や皮膚のダメージは寝ている間に働く免疫細胞やホルモンによって修復されています。この為、夜更かしをすると毛母細胞の分裂は低下し、髪の成長の妨げとなってしまいます。できるだけ早寝を心がけ、十分な睡眠をとるようにしましょう。

ストレスを発散させる

笑顔で満たされている女性

ストレスは髪の成長を妨げるだけでなく、あらゆる病気に悪影響であると言われています。
過度のストレスを受けることで自律神経やホルモンバランスを乱して血行不良を起こし、毛根に栄養分を十分運べずに抜け毛に繋がってしまいます。
働く女性が増えてきている昨今、仕事や人間関係で悩む人も少なくなく、何らかのストレスを感じてしまうことがあると思いますが、自分なりのストレス発散方法を見つけて抜け毛を予防しましょう。

頭皮に優しいシャンプーを
使用する

正しい洗髪をしている女性

普段何気なく使用しているシャンプーですが、抜け毛予防をするためには成分を意識する必要があります。シャンプーには「界面活性剤」という洗浄成分が使われており、大きく3つに分類することができます。

  • 石油系界面活性剤
  • 石鹸系界面活性剤
  • アミノ酸系界面活性剤

この中で最も低刺激でお肌に優しいのが「アミノ酸系界面活性剤」です。ベビーシャンプーに用いられたり、他の界面活性剤の刺激緩和剤としても用いられます。
市販ではアミノ酸系シャンプーとして販売されており、以前は泡立ちの悪さが課題となっていましたが、近年はかなり泡立ちが改善されたものも開発されているようです。
また、育毛成分の入った育毛シャンプーも抜け毛予防としてはおすすめです。一度試してみて違和感がないようなら継続使用で効果が期待できます。泡立ちが気になるようであれば「石鹸系界面活性剤」のシャンプーを使うのも良いかもしれません。ただし比較的強いアルカリ性ですから、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方は使用を控えることをおすすめします。

病院では何科で相談する?

女性の抜け毛の原因はいくつか考えられます。考えられるだけでも4つのパターンがあります。症状に合わせてどれに該当するかを確認してみましょう。

原因 病院・科
妊娠・出産後や生理不順などによるホルモンバランスの乱れ 病院:婦人科など
頭皮のかゆみ・フケ・湿疹・炎症・吹き出物などの頭皮トラブル 病院:皮膚科など
抜け毛や薄毛以外にも体に異変を感じている 病院:内科など
強いショックやストレスを感じるような心理的要因、円形脱毛症 心療内科・精神科など

一般病院では
治療が難しい場合は
専門クリニックへ
ご相談ください

医師に相談している女性

一般的な病院はあくまでも生命に関わる治療が主ですから、薄毛の原因が「老化現象」「生活習慣」「ヘアケア」「ストレス」「遺伝」「産後の抜け毛」といった場合には薄毛に関する対策には至らない場合があります。
様々な要因で起こる「びまん性脱毛症」や女性ホルモン減少から起こる「FAGA(女性男性型脱毛症)」をはじめ、時間をかけて徐々に毛量が減ってきたり髪の毛が細くなってくるのは、生理現象や生活習慣などの問題で病気ではないと診断される可能性もあるからです。そういった場合は、薄毛治療のクリニックで診断されることをおすすめしています。無料カウンセリングも実施しておりますのでお気軽にご相談ください。

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